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外来生物法制定から10年  八郎湖で外来魚を駆除し、在来魚を守ろう
「八郎湖のワカサギを食べる会」が開催されました

「八郎湖のワカサギを食べる会」を、平成26年11月22日、井川町農村改善センターで行いました。
当日のスケジュールは次のとおりでした。
10:00〜料理講習会(ワカサギのつくだ煮と天ぷら)
12:00〜試食会
13:00〜講義

1.「なぜ、今、行ったのでしょうか」
 湖の大きさが日本で2番目であった八郎潟は、干拓され現在は八郎湖と呼ばれています。それでも、水域の1/5が残り、現在も100人以上の漁業者がおり、年間200トン以上の漁獲があります。しかし、地域の住民でさえも、足下に豊かで美味しい魚があることを忘れており、八郎湖の魚を食べなくなっています。
 現在、県では八郎湖の水質改善のために様々なことをやっていますが、八郎湖の魚を食べない=漁業の衰退=漁業者の消滅となり、結局、八郎湖の環境問題自体にも興味がなくなっていくのです。そして、漁業者のいない八郎湖には、八郎湖に関心を持つ人もなくなり、好き勝手に外来魚が密放流されたり、アオコを監視する者もいなくなったりして、さらに悪化の方向に向かってしまうのです。
 実際、八郎湖ではワカサギを食べなくなり、漁業者に支払われるワカサギの価格は極端に安くなり、漁獲量も制限している状況です。この現状を打開するため、我々は毎年「八郎湖を食べる会」を行っていますが、今年は「美味しいワカサギのつくだ煮をつくる会」を行ったのです。

2.「当日の模様」
写真1:準備したワカサギは、ワカサギ定置網漁業者が漁獲した30kg。値段は350円/kgで購入。応募者は多かったのですが、料理室の能力から参加者は35人で締め切りました。現場で使用したワカサギは、つくだ煮に6kg、天ぷらに3kg。

写真2:「ワカサギは、氷水で洗うこと。醤油と砂糖に水飴を入れること、沸騰したら、一挙に鍋に入れること。出来上がるまで、絶対に触らないこと。など、など・・」。

写真3:参加者には、男性も多くいました。「つくだ煮は興味があり、自分でつくりたいと思っていた」という人もいました。

写真4:八郎湖増殖漁業協同組合元職員の講師が、秘伝を伝授(右端、ピンクのエプロンの方です)。

写真5:ワカサギの天ぷらは、小麦粉に、牛乳だけを入れたものと水に卵を入れたものの2種類で揚げました。二度揚げをしたので、からっとできました。

写真6:できた、つくだ煮。鍋の内側には、まったく焦げていない。

写真7:全員でゆっくりと味わい、豊かな食事でした。

写真8:「八郎湖の漁業と漁業者」について講義を行いました。

3.「アンケートを行いました」
 最後に、アンケートを行いました。回答があった27人から、参加した理由や意見を聞きました。

参加理由は

  八郎湖に興味があったから  13人 48.1%
  つくだ煮に関心があったから 23人 85.2
  料理に関心があったから    9人 33.3
  同行者に誘われたから     4人 14.8
  その他             1人 3.7

参加して
  大変楽しかった       17人 63.0%
  少し楽しかった        2人 7.4%
  楽しくなかった        0人 0.0%
  ためになった         9人 33.3%
  興味を持った         4人 14.8%
  また参加したい       11人 40.7%

 そのほか、
 「ワカサギのつくだ煮、てんぷらの作り方が大変参考になった(多数あり)。」
 「食べて美味しかった(多数あり)。」
 「ワカサギのレシピをもっと宣伝して欲しい。」     などがありました。

 応募された方、参加された方、提供されたワカサギ漁業者、指導していただいた斉藤先生、関係者の方々、ありがとうございました。
 今回のご意見を参考にして、来年も行いたいと思います。
写真1 写真2
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写真7 写真8