Top

 5月の第3土曜日は秋田卸売市場の開放デーです。9時からのオープンには、美味しいものを探すため、すでに多くの方が来ていました(写真1)。
 ヒラメやマダイ(写真2)、ウマヅラハギ(写真3)、「串あなご」と呼ばれる県南部のクロヌタウナギ(写真4)など多くの地元の素晴らしい魚がありましたが、今回、購入したのはハタハタです。
 買ったハタハタは、日本海北部の新潟県村上産(写真5)と山陰の兵庫県産(写真6)で、ともに鮮魚です。今の時期、ハタハタの西と北の味の違いを知りたかったからです。12月であれば、北部ではブリコを持った季節ハタハタを楽しむことができ、山陰では漁獲されません。しかし、今の時期だけは、底びき網で西と北の鮮魚を同時に食べることができるのです。
さて、早速、塩焼きにしました。ハタハタA(写真)とB(写真)、どちらの産地かわかりますか。味はどうでしょうか。(答えは文末に。)
焼くと、ねっとりと脂が多かったのはA、脂はそこそこで香りがあるのはBでした。しかし驚いたことに、胃の中に餌として出てきのC(写真)、D(写真)でしたが、ともにテミストと呼ばれる大型動物プランクトンでした。どちらが美味しかったかはさておいて、たくさん食べたのはEの煮付けでした。
結局「市場開放デーは楽しく、美味しい」のは間違いありません。

(答え:AとCは兵庫県産。B、D、Eは新潟県産です)

写真1 開放デー(5月17日) 写真2 ヒラメとマダイ
写真3 ウマヅラハギ 写真4 クロヌタウナギ(串あなご)
写真5 兵庫県産ハタハタ 写真6 新潟県産ハタハタ
写真7 A塩焼きハタハタ 写真8 B塩焼きハタハタ
写真9 Cの胃内容物 写真10 Dの胃内容物
写真11 E煮付け
ハタハタの多様な世界
L 市場開放デーの楽しさ・美味しさ−山陰のハタハタと北部のハタハタ
 Top