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No.9 テンジクダイ 〜口内保育をする変わった魚〜
 7月14日、「能代市の堤防で魚を釣りました。名前を教えてください」との連絡がありました。その写真を送っていただいたところ、テンジクダイとわかりました(写真1)。
 テンジクダイは、北海道南部から九州までに分布し、秋田県では堤防のように水深数mから50m以深まで生息しています。大きさは全長10cm程度で、雌が産卵し受精すると雄が口の中に入れ、ふ化するまで守ります(写真2:2000年9月11日、秋田県男鹿市船川沖水深30m。全長88mm)。
 普通、派手で見たことがないような魚や同じ種類でも極端に大きい場合などは、珍しい魚として連絡をいただくことがあります。しかし今回のように、食用にもならない小型の魚に関する連絡はほとんどありません。むしろ、このような場合の方が「貴重」で「珍しい」情報であることが少なからずあります。今後とも、魚に関しさまざまな情報をお願いします。その際、時期や場所、大きさなどのデータもお願いします。
 連絡先は、電話018-827-3407、e-mailataqc@aroma.ocn.ne.jpです。よろしくお願いします。