No.38 八郎湖でコイの産卵盛期


2017年5月5日、八郎湖でコイの産卵を見に行きました。最初、三倉鼻地先で付着卵を探しましたが適当な場所がなく移動し、13時30分頃夜叉袋地先でコイの産卵を確認することができました。ここ数日は快晴で風は無く、水温は21.2℃でした。

1 八郎湖での産卵場調査
八郎湖の岸に、ヨシの枯れ枝、枯れ葉、根などが大量に散在していました。近くでは、時おり「バシャバシャ」と水音がして、飛沫も見えました。そして、60cm程度のコイが産卵している姿を確認しました。ヨシの茎、枝、根等をよく観察すると、卵が大量に付着していました。

写真1 湖岸の岸より 写真2 「バシャバシャ」の水音・飛沫
写真3 付着卵 写真4 ヨシの茎、枝等等に付着卵が多数
2 付着卵の観察
翌日(5月5日)、持ち帰った卵を観察したところ卵径は1.6〜1.8mmで、受精卵ではあるが、まだ発眼はしていませんでした。この付着卵の大きさはギンブナの卵より大型であったこと、地元の方の話では、ギンブナの産卵が4月下旬に終了するとコイが産卵すること、コイが産卵していたのを直接観察できたことなどから、今回、産卵していたのはコイであったと推察されます。
写真5 卵径1.7mm 写真6 コイの付着卵
3 大型のナマズを確認
 コイの産卵場の近くでは、釣り人が大型のナマズを釣っており、目の前で1尾釣り上げていました。餌にはミミズを使用しているとのことでした。釣った方は、蒲焼きで食べると非常に美味しいと教えてくれました。やはり八郎湖は豊かで素晴らしい場所だと再確認することができました。
 一方、想像以上にオオクチバスの釣り人が多く、「釣ったら再放流せず、確実に取り上げて下さい」と強く思いました。
写真7 大型のナマズ 写真8 目の前で釣れたナマズ
写真9 再放流は絶対にダメです 写真10 同左
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