No.27 弁当、おにぎり、サケ、しょっつる

 3月4日、当協会の事務所(秋田市卸売市場)近くのコンビニに行った。買ったのは、次の弁当とおにぎりの2種類だ。
 A:秋田男鹿産鮭の食んべてけれ弁当(写真1)
 B:鮭しょっつる漬焼いぶり風大根漬添え(写真2)
 この二つの売りは、@秋田(郷土のうまい!)、A鮭(男鹿産)、Bしょっつる、C数量限定(3月4日〜3月31日)だ。

 最初に弁当。開くと、まず、お品書きが目に付き、その詳細なメニューに驚く(写真3)。特に、「秋田男鹿産鮭のしょっつる焼」と「しょっつる入りだしご飯」があり、嬉しくなる。そして、期待が高まる。中を見ると、最初に、真ん中の切り身のサケが目に入り、この弁当のメインがサケであることがよくわかる(写真4)。身の色は薄いピンクで、ベニザケのように強い赤色ではなく、また、養殖サーモンのようなしつこい脂っこさもなく、「秋田のサケであること」がよく分かる(写真5)。また、「しょっつる入りだしご飯」にも興味津々で原材料名を見る(写真6)。すると、「しょっつる」の名前がなく、少々、がっかりする。包装の表に「しょっつる」の名前がないが、お品書きにはきっちりと「しょっつる」が出ている。一貫性が無いようであるが、なぜなのだろうか。

 次に、おにぎりだ(写真7)。包装に小さい文字で「*しょっつるは国産ではありません」と書いている(写真8)。しょっつるは、ベトナムのニョクマムやタイのナンプラーと同じ魚醤の一つだ。しかし、魚醤でも、石川では「いしり」と呼び、しょっつるは秋田であり、地域性が重要だ。逆に言えば、しょっつるの名前には、すでに秋田であることが含まれているのだ。このこと関しては、少々、もやもやと思う。

写真1 秋田男鹿産鮭の食んべてけれ弁当 写真2 鮭しょっつる漬焼いぶり風大根漬添え
写真3 弁当のお品書き 写真4 弁当の中身
写真5 「秋田のサケ」を使用 写真6 弁当の原材料
写真7 大きなサケの切り身が詰まったおにぎり 写真8 おにぎりの包装
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