男鹿半島の南側に位置する船川の椿漁港では、大型定置網によるマダイやブリの大漁が続いている。
マダイは今年の5月から大漁が続いている。これは、今年は水温が一挙に上昇したことで、佐渡島や山形沖に広く分散していたものが男鹿半島沖へと集中したことによるものだろう。おかげで、マダイはかなり安価とはなったが、タイはタイである。大事にして丁寧に食べなければならない。ちなみに、国内におけるマダイの天然漁獲量は1万5千トン、養殖収穫量は7万6千トンだ。養殖は主として愛媛県や長崎県などで、秋田県では天然だけで養殖はされていない。今の時期、秋田のマダイをたくさん食べよう。
ブリは6月5日の網揚げで、1尾7〜8kgの大型のものが大漁となった。また、男鹿半島近くの潟上漁港にはマアジやマイワシが漁獲されている。その餌となるマイワシやマアジが沿岸に漁獲している状況からすると、秋田県沿岸における水温の上昇との関係がありそうだ。また、ブリについては日本海全体の資源量の動向とも関係しているようだ。
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