No.17 秋田中央卸売市場:秋編
 2013928日、中央卸売市場に行ってきました。4時前に着いたので、夜中で外は寒く、魚は少ないのかと思いました。しかし中に入ると、卸の人や関係者が忙しく歩き回り、魚の顔は夏と違い、フロアーも並んでいました。いくつか、見てみましょう(写真1)

1 ハタハタ
 なんと言っても、秋田の魚ハタハタです。今回は、鳥取の鮮魚が相当出ていました。まず、その大きさと鮮度に驚きました(写真2、写真3)。これまで、鳥取県や兵庫県では、春季にきわめて安価な小型のものを底びき網漁業で大量に漁獲しているというイメージでしたが、今回のものはまったく異なっていました。
 そのほか、石川県のフィレの冷凍も出ていましたが(写真4)、いずれにせよ秋田県産のものは出ていませんでした。例年、秋田県では底びき網漁業で10月下旬になってからです。それまでは、もう少しの我慢です。

2 ブリ
 男鹿産の大型のブリが出ていましたが(写真5)、同時に、北海道の日高、オホーツク、函館などのものも多く(写真6、写真7)、さらに、ブランド化の養殖産もありました(写真8)。今後、「地元産」との差別化や消費者に対して勉強してもらうことなどについて、漁業者、系統、自治体やNPOなどとともに行わなければなりません。最後のチャンスです。


3 その他
 秋田県のサケが多く出てきました(写真9)。秋田県南部産のフィレもありましたが(写真10)、青森県や北海道のもの(写真11)もあり、産地、量および価格との関係について考えなくてはなりません。
 秋田県北部八峰町のクロマグロ2尾が出ていました(写真12)。これからの漁獲量に期待したいと思います。
 その他、秋田県産の底びき網のホッケ(写真13)や延縄のマダイ(写真14)もありましたが、そんな中で、定置網のマアジが一番美味しそうでした(写真15)。
写真1 卸売市場風景 写真2 鳥取産ハタハタ
写真3 鳥取産ハタハタの大きさと鮮度 写真4 石川県産の冷凍フィレ
写真5 男鹿産ブリ 写真6 北海道日高産ブリ
写真7 北海道オホーツク産ブリ 写真8 大分県や愛媛県の養殖ブリ
写真9 秋田県南部の定置網サケ 写真10 秋田県南部のサケのフィレ
写真11 北海道産サケ 写真12 秋田県北部のクロマグロ(18.5kgと18.7kg)
写真13 男鹿のホッケ(底びき網漁業) 写真14 男鹿のマダイ(延縄漁業)
写真15 男鹿のマアジ(定置網漁業)

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