やはり、夏はイワガキです。
冬のマガキと違い、「夏ガキ」とも呼ばれるイワガキは、今がピークです。イワガキとマガキとの違いを簡単に比べましょう。
@旬:6〜8月(マガキは10〜3月)。以下同様。
A生産量:殻付きで1,500トン程度(21万トン程度)
B生産方法:天然漁獲主体(養殖)
C年齢:イワガキは約3年(養殖で約1年)
D生産県:秋田県、山形県、石川県等(広島県、宮城県等)
E味:ねっとりとして濃厚(さっぱりとした甘さ)
F味の理由:卵巣、精巣の生殖腺の成熟(グリコーゲンの蓄積)
イワガキは、結局、自分の舌で食べる以外にありません。しかも、食べるごとに違いますので、何回も食べることです(写真1〜3)。
同じ秋田産の場所であっても、形が異なりますが、密度や水深などで相違しているようです(写真4)。殻の形と味については差がないように感じましたが、どうでしょうか。
なお、最近、県外の養殖イワガキが秋田県内にも流通しています。写真は、佐賀県唐津市の「からつんカキ」と呼んでいる養殖のイワガキ(写真5)で、サイズも大きく見た目もよいのですが、秋田産のものと比べると、濃厚な味わいは薄いように感じました。
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